【受注業務の業務改善】電話対応を劇的に減らす!食品メーカー・卸売業のための「静音化」計画
2025/12/14
こんにちは。株式会社Office Achieve(オフィスアチーブ)代表の山内です。
私はこれまで42年以上、食品業界に身を置き、そのうち20年以上を受注業務の最前線で過ごしてきました。
食品メーカー様、そして食品卸売業様。毎朝の事務所の風景は、このような状態になっていないでしょうか?
- 8時半の始業と同時に、電話が一斉に鳴り響く
- 「あの商品は今日入る?」「FAX届いた?」という問合せで手一杯
- 受話器を肩に挟みながら入力作業を行い、入力ミスが発生する
メーカーであれば「製造ラインへの指示締め切り」、卸売業であれば「配送便の出発時間」。
常に時間に追われる現場において、鳴り止まない電話はスタッフを疲弊させる最大の要因です。
今回は、多くの現場が抱える【受注業務の電話対応を減らす業務改善】について、メーカーと卸、両方の事情を知る私の経験から、「現場ですぐに実践できる静音化計画」をお話しします。
受注業務における「電話対応」が減らない本当の理由
「電話を控えてください」とアナウンスしても、なかなか電話は減りません。
なぜなら、賞味期限や鮮度を扱う食品業界では、お客様(スーパー、飲食店、二次卸)にとって「情報の遅れ=販売機会の損失」に直結するからです。
お客様が電話をかけてくる心理には、共通して「3つの不安」があります。
- 到達確認の不安:「送ったFAXがちゃんと届いているか?(注文が漏れていないか)」
- 在庫・納期の不安:「メーカー欠品していないか? 今日中に届くか?」
- 締切の不安:「締切時間を過ぎたけど、なんとかねじ込みたい」
特に卸売業の場合、数千〜数万という膨大なアイテム(SKU)を扱うため、メーカーからの入荷状況と得意先への出荷状況の板挟みになり、この「確認電話」が倍増する傾向にあります。
この不安を解消する仕組みを作らない限り、精神論で電話を減らすことは不可能です。
現場が疲弊しないために。今日からできる「3つの静音化ステップ」
いきなり高額なWeb受注システム(BtoB EC)を導入しても、お客様が使ってくれなければ意味がありません。
まずは現場のアナログな工夫で、電話の総量を減らすことから始めましょう。
1. 「FAX到着確認」の電話をゼロにする
「FAX届きましたか?」という電話は、全体の受電件数の2〜3割を占めることもあります。
これに対する特効薬は、「受信確認の即時レスポンス」です。
複合機の機能で「受信したら自動で受領印を押して返信する」設定にするか、あるいは担当者が受信直後に「承りました」という定型FAXを1枚送り返すルールを作るだけでも効果絶大です。
「送ればすぐに返事が来る」とお得意先様が学習すれば、確認の電話は驚くほどピタリと止まります。
2. 「在庫・納期問合せ」を先回りする(攻めの情報発信)
「あの商品、今日入る?」という問い合わせが多い場合、こちらからの情報発信が不足している可能性があります。
特にメーカー様であれば「製造遅れの情報」、卸売業様であれば「メーカー欠品情報」や「代替品の提案」を、問い合わせが来る前に一斉FAXやメールで配信してしまいましょう。
聞かれる前に答える「攻めの姿勢」が、結果として守りの業務(受電対応)を劇的に減らします。
3. ルールの明文化と「例外」の削減
「電話すればなんとかなる」と思われていることが、電話が減らない最大の要因です。
特にベテラン担当者ほど、「○○さんの頼みだから」と無理を聞いてしまいがちですが、それが属人化と長時間労働の温床になります。
- 締切時間は厳守する(その代わり、締切前のアラートを入れる)
- 追加注文はFAXまたはメールのみで受け付ける(言った言わないを防ぐため)
このようにルールを統一することは、冷たい対応ではありません。ミスをなくし、確実にお届けするための「誠実な対応」なのです。
Office Achieveが提案する「身の丈に合った」業務改善
私たちOffice Achieveは、単に「最新システムを入れましょう」とは言いません。
長年、食品業界の泥臭い現場を見てきたからこそ、「今の業務フローを整理せずにシステムを入れても、混乱するだけ」であることを知っているからです。
例えば、以下のようなスモールステップからの改善も可能です。
- Excel VBAの活用:基幹システムへの入力データを自動整形し、入力時間を短縮して電話に出る余裕を作る。
- OCR(文字認識)の導入:手書きFAXをデータ化し、入力ミスと確認電話を減らす。
大切なのは、「現場の担当者が、静かな環境で正確に作業できること」。
これが実現できれば、誤配送も減り、結果として会社全体の利益率向上につながります。
まとめ:まずは「現状の電話内容」を知ることから
受注業務の電話対応を減らす業務改善は、決して不可能なことではありません。
まずは明日、「かかってきた電話がどんな内容だったか」を正の字でカウントしてみてください。
「到着確認」が多いのか、「在庫確認」が多いのか。敵を知れば、打つべき手(解決策)が見えてきます。
「もっと具体的な改善策を知りたい」「自社のケースだとどうすればいいか相談したい」という方は、ぜひOffice Achieveにご相談ください。
42年の経験を持つ私が、御社の現場に寄り添った最適なプランをご提案いたします。
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東京都中央区銀座7-15-8 タウンハイツ銀座406
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03-5834-2605
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